【採用ブログ】新卒に求める協調性とは
ESや自己PRの内容を考えていくうえで、
企業の求めることと、学生がアピールすることが一致しないことが多々あります。
経済活動を使命とする企業において、
どのような学生と「将来仕事をしたいのか」という
とても大事な内容を学生側が勘違いしていることもあるようです。
協調性についてお伝えします。
日本は国民性として輪を重んじる、相手に譲るなどがあり、協調性という言葉は非常に重要視されています。
自分の力でどんどんと物事を進めていくよりも、
他人に合わせることの方が良いとされることもあり、
協調性があるということを自己PRに使う就活生は多いです。
しかし協調性があるということの意味合いが就活生と企業では違っていることも多くあります。
確かに協調性自体はアピールのポイントとしては使えるものの、
いくら自分の協調性をアピールしても、それが企業が求める協調性と違っていれば評価の対象にはなりません。
協調性がある=他人と仲良くできる、
周囲の意見に自分の行動を合わせられると考えている就活生は多いですがこれは間違いです。
一歩間違えればマイナスの要素にもなりかねませんので、必ず企業が求める協調性の意味を知っておきましょう。
①、他者の意見を取り入れてまとめられる
企業が求める協調性とは、他人の意見に自分の行動を合わせることが出来るというものではなく、
自分と対照的な意見があっても、異論を唱えられてもそれに反論するのではなく、
一つの意見として取り入れてまとめる事ができるということです。
他人の意見に身を任せるというのは受動的なだけであり、協調性とは呼びません。
仕事をする上ではグループで動くことも多く、
仕事を達成するための方法を全員で考えなければなりませんが、
人はそれぞれ違った個性を持っていて、同じ考えを持つことは不可能です。
そこで大切なのが誰か一人の考えに従うのではなく、
全員の意見を取り入れて、結果に反映させるということです。
それが出来る人のことを企業では協調性ある人と考えます。
②、個人の成績よりも会社の業績を優先する
企業におけるグループというのは各部署やプロジェクトのメンバーもそうですが、
大きな意味では会社に属している人全員が同じグループということになります。
個々の目標は違いますが、目的は全員同じで会社の業績を上げるということです。
社員には常に会社の業績を上げることが求められており、
グループとしてこれを達成していかなければなりません。
会社あっての個人であるため、会社の業績は何よりも優先されるべきものです。
自分の成績や評価だけを気にするのではなく、
時には自分を犠牲にしてでも会社の業績に貢献できるというのが本当の意味での協調性です。
会社という大きなグループと協調することが出来るかが企業では求められています。
③、自分の意見を適切に伝えられる
成長性のある組織には多様性が欠かせません。
様々な異なる意見があるからこそ議論が活発になり、
一人では思いもよらないようなアイデアが生まれるからです。
多様性とは自分の意見をしっかりと持ちながら、
異なる考えを柔軟に受け入れることです。
円滑に業務を進めることは大事ですが、
軋轢を避けようと相手の意見に言いなりになってしまうのは協調性とはいえません。
相手の考えや意見は尊重しながらも、
さらに組織として成果を挙げるために自分の考えを適切に伝えていくことが重要なのです。
その際に自分の意見や考えがしっかりしていないと、
違う意見をいわれたときに思わず強く我を通したり、
逆に流されて引いてしまうようになりがちです。
協調性とは互いを尊重し、思いを持って組織の課題解決のために取り組む姿勢でもあります。
単に「他人と仲良くなれる」というだけの協調性を
企業が求めているのではないということを理解したうえで
自己アピールを考えたほうがいいということ、ご理解いただけましたか?