【お金の話】最近の住宅ローンについて
2022年12月の住宅ローンの現状についてです。
全期間固定の住宅ローンフラット35は1.65%で金利が0.11%上がっています。
変動金利は実質金利で0.4%くらいまで下がっています。
金利だけで見ると変動金利がお得のように見えますね。
全期間固定のフラット35とは、そのままの意味で35年間同じ金利で住宅ローンを支払う商品です。(※商品内容の詳細は割愛します)
借入時に総返済額と毎月返済額が確定するので、返済計画や将来設計が立てやすく安心です。
メリットは金利の上昇リスクがないことで、デメリットは変動金利よりも金利が高いことです。
変動金利とは5年間の支払額は変わらないながら、半年ごとに金利が変化する商品です。
5年ごとに支払額が見直されます。
金利が低いのがメリットですが、一方で金利が上昇する可能性もあります。
一般的に金利の上昇が見込まれるときはフラット35が良いといわれ、
金利の下降が見込まれるときは変動金利がいいといわれます。
これからの金利が上がるのかどうかは誰にも分りませんが、現状を知ることはとても大事と考えます。
現在変動金利で最も実質金利が低い銀行はauじぶん銀行のようです。
表面金利が0.289%(費用等含む実質金利:0.418%)です。
この金利を見る限りこれ以上金利が大幅に下がることはないように見えます。
5000万円を35年で支払っていく場合、1.6%と0.5%の金利差がある場合月々の支払いがどれくらい違うのか、
以下のようになります。(ボーナス支払いなし)
1.6%:月々155,553円
0.5%:月々129,792円
その差額月々25,761円です。
ただし、0.5%(変動金利)の金利が35年続くことは未確定です。
つまりどの住宅ローンの商品を選ぶのが得なのかは私にはわからないです。
現在市場はどうなっているのでしょう?
米国の長期金利(10年国債)は、急速に進むインフレ対策として、年明けより継続的な利上げを実施。
右肩上がりで上昇を続けており、直近も追加の利上げにより金利は上昇。
2022年12月1日の米国長期金利は3.605%となっています。
日本の市場金利(10年国債)は、米国長期金利の上昇につられて年明けから徐々に上昇。
しかし、日銀はこれを嫌って、金利上昇の抑制を続けています。
とはいえ、金利水準は米国の長期金利の10分の1以下です。現在(2022年12月1日)の金利は0.258%です。
世界的な金利高の中で、日銀は今なお低金利政策を継続しています。
そのため円安が進んでおり、物価上昇も目立ってきました。
こうした状況で、日銀が政策転換に踏み切るのかどうか、注目が集まっています。
世界的に金利が上昇している中、日本は金利を上昇させない方向性であるのが現状です。
さて、今後世の中の動きはどうなるのでしょう?
金利のみで住宅ローンを選ぶのではなく、
家族のライフスタイル、将来の出費、教育費、老後に備えた貯蓄など
総合的に考えて住宅ローン商品を選ぶべきだと私は考えます。